ジョンソン圧巻!バティスタ&メヒアを手玉!3年連続開幕投手に視界良好

 「広島春季キャンプ」(13日、日南)

 広島のクリス・ジョンソン投手(33)が13日、今キャンプ初めてフリー打撃に登板し、開幕へ向けて順調な調整ぶりを示した。バティスタ、メヒアを相手に計40球を投じ、安打性はゼロ。直球とともにカーブなどの変化球も巧みに駆使し、圧巻の投球を見せた。3年連続の開幕投手候補の助っ人左腕は、視界良好の中で仕上げていく。

 さすがの投球を見せた。ジョンソンが今年初めてフリー打撃に登板。投球前に打者に球種を伝える中でも、同じ助っ人のバティスタ、メヒアを手玉に取り、状態の良さを日南の地でアピールした。

 「初の対戦だったけど、非常に良かった。結果も持ち味のゴロで打ち取ることができたし、何よりもストライクをゾーンの中に投げられた。球の動きも悪くなかった」

 冷静に投球を振り返る中で、満足感がにじみ出る。最速143キロの直球やカットボールで内角をえぐり、カーブやツーシームも自在に操った。40球中、21スイングで安打性の当たりは0本。順調な調整は結果にも表れた。

 シーズンへ向けて極上に仕上げるためにも、余念はない。投球後は捕手を務めた会沢に歩み寄り、カーブのすり合わせを行った。「真っすぐのような軌道でカーブが落ちていたかの確認。効果的な変化球は手前から大きく曲がるのではなく、打者の手元でいかに動くかが重要」とさらに質の良い変化球を求めていく。

 昨季の二の舞とはならない。開幕投手を務めたものの、4月に咽頭炎を発症。夏場には故障離脱もあり、来日3年目にしてワーストの6勝(3敗)、防御率4・01に終わった。今年は体調面の配慮はもちろん、テークバックからリリースへのタイミングの取り方をマイナーチェンジ。この日の投球を見守った畝投手コーチは「全然問題なかった。バランスも悪くなかった」と評価した。

 順調ぶりをうかがわせた左腕に他球団007もため息を漏らす。阪神・飯田スコアラーが「右打者の内角にキレのある球が集まっていた。真っすぐとカットだけでもなかなか打てない」とうなれば、中日・鈴木スコアラーは「質がいい。今年はやるんじゃないか」と表情を曇らせた。

 16日からの沖縄2次キャンプでも打撃投手を務め、その後実戦へと移る予定だ。南海・スタンカ(61~63年)、阪神・メッセンジャー(15~17年)に続く、外国人史上3人目となる3年連続開幕投手の候補でもある。「(もし、開幕投手を務めるなら)非常に光栄なこと。指示を待ちたい」と語った16年の沢村賞左腕。2018年は完全復活した姿を見せる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス