松山 カープの4番を奪うん弾!ライバル誠也の前で特大アピール

 「練習試合、広島7-0KIA」(22日、コザしんきんスタジアム)

 広島・松山竜平外野手(32)が22日、韓国・KIAとの練習試合に「4番・左翼」で出場し、推定135メートルの特大2ランを放った。今年の実戦初本塁打で4番奪取を猛アピールした。2戦連続打点をマークするなど、好調な背番号「44」は結果を出し続け、その座を勝ち取る。

 打った瞬間、それと分かる放物線を描いた。打球は右翼後方の防球ネット上段へと吸い寄せられる。松山はダイヤモンドを一周すると、白い歯をこぼした。「そろそろ長打も欲しいところで出てくれた」。納得の表情で言葉を紡いだ。

 3点リードの三回1死二塁。カウント1-1から相手右腕の高め、112キロチェンジアップを完璧に捉えた。「1球目に(同じ球を)見せてくれて、次もあれがきたら打てると。準備ができたから、タイミングを取れて打てた」。一度見た球は逃さない。その対応力で仕留めた。

 ここまで対外試合3戦全てに4番で出場。前日21日のロッテ戦でも先制適時打を放つなど、好調をキープする。「去年、ちょっと失敗したのでね。失敗しないように意識を持ってやっているので、いい状態できてる」。昨年はキャンプからの打撃フォーム改造の影響で、シーズン序盤は不調が続く時期もあった。今年は自身のフォームを固めることを念頭に置き「いい感じ」と手応えを口にする。

 東出打撃コーチは「イモ(松山)は寒いと打たなくなるから」と笑い飛ばしたが「技術は認めてるよ」と目を細める。1月下旬の日南での先乗り自主トレでは、最年長の32歳ながら若手らと一緒に坂道ダッシュで汗を流した松山。その足取りのように小気味よくステップを踏んでいる。

 この日の守備は左翼に就いたが、昨秋から本格化させた一塁も並行して練習を行い、準備は整えている。「守機機会はもらえると思うので。そこで任せられる信頼を勝ち取れるように、守備もしっかり意識してやりたい」と決意を示した。

 ライバルがひしめく4番戦線。候補の鈴木は故障からの復活途上、新井とエルドレッドは日南で調整中、バティスタは前日21日の死球の影響で欠場した。アピールできる場に身を置く松山は「(4番を)打ちたいと思っているし、結果を出していきたい」と改めて言葉にし、表情を引き締めた。闘志を燃やし続け、争いに打ち勝っていく。

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