緒方監督サプライズ演出 春季キャンプ初の監督賞5人に贈呈

 「広島春季キャンプ」(27日、沖縄)

 広島・緒方孝市監督(49)がキャンプ最終日の27日、サプライズで沸かせた。練習後、ナインの輪に歩み寄り、高橋昂、アドゥワ、藤井皓、下水流、上本へ「監督賞」を贈呈。「頑張って目立っていた。期待を込めて」。監督就任以来春季キャンプでは初。南国らしい青空の下、ナインに笑顔が広がった。

 指揮官の粋な計らいに選手のモチベーションも自然と上がった。藤井皓は「知らなかったです」と驚きつつ、「うれしい。もっと自分のできることをやっていきたいです」と表情を引き締めた。ムードメーカーの上本も「声が評価されたと思う。励みになる。頑張りたいです」と笑った。

 キャンプのテーマに掲げていた新戦力台頭が兆しを見せた。高卒2年目の高橋昂、アドゥワが好投を続け、同期の坂倉も攻守で成長をアピール。指揮官は監督賞を贈った5選手以外にも塹江、坂倉、堂林、西川の名前を挙げ「しっかり練習ができていた。いいものをもっと見せてほしい」と期待を寄せた。

 「不安材料もある」とも言った。中村祐、バティスタがケガで途中離脱、安部も腰痛で別メニュー中だ。ただ「1カ月もやれば体も疲れてくる。100点満点はない」と冷静に受け止める。「オープン戦ではチームの戦い方を意識してやっていく。そういう中で内容と結果が付いてきたら開幕メンバーに入れる」と指揮官。開幕まで約1カ月。いよいよ戦力の見極めが始まる。鯉将の鋭い目は本番を見据えていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス