中崎3連覇の守護神!さすが“ミスター1点台”「すべてを支配できた」
「オープン戦、広島0-5日本ハム」(13日、マツダスタジアム)
広島・中崎翔太投手(25)が今季も守護神を務めることが13日、決定的となった。緒方監督が「基本は、ザキ(中崎)に問題がなければ任せようと思う」と示唆。この日は七回から登板し、1イニングを1安打無失点。今年初めてそろい踏みした実績十分のジャクソン、今村と3人で「勝利の方程式」を形成する。
威風堂々とした姿が頼もしい。七回に登板した中崎が安定感抜群の投球を見せた。2死から不運な内野安打を浴びたが、慌てる様子はない。途中出場の森山を140キロの内角直球で見逃し三振に斬り、1回を1安打無失点。シーズン開幕まで2週間余。2年連続で防御率1点台前半を誇る右腕が、守護神の座をグッと引き寄せた。
「入りは良くなかったが、ランナーを出してからのバッターに対しては4球、意図したボールが投げられた。足を上げてくるバッターに、間を取ったり、けん制を入れたり、すべてを支配できた」
完全マスターを目指すチェンジアップについては「簡単に見送られた。改善しないといけない」としたが、仕上がりは昨年以上だ。試合後、緒方監督は「基本はザキに問題がなければ任せようと思うけど、完全に決めるわけではない」と話し、アクシデントなどがなければ、今年も中崎をクローザーに起用する方針を示した。
2018年「勝利の方程式」が固まった。八回に登板したジャクソンは盤石だ。140キロ後半の直球、スライダーはキレキレ。1イニングを無失点に抑え「準備は順調に進んでいる」とスマイル。来日3年目の助っ人はリーダーの自覚も十分。「結束力が非常に強いね。家族みたいな存在さ」と胸を張った。
九回に登板した今村も順調な調整ぶりを披露した。味方の失策で走者を背負ったが、こちらも1回を無失点。「(球質は)もう少し上げていかないと。曲がり、落とし方を微調整しながら、もう少し調整していきたい」。実績十分のリリーバーはストッパーの役割に関しても「やりがいがある」と受け止め、静かに闘志を燃やした。
指揮官は「一人一人精度を上げていって、しっかりとした内容のものを見せてほしい」とハイレベルな競争を期待。中崎も力強く呼応する。「勝ちパターンにいなければ、上(1軍)にいる必要はない。奪っていきたい」と意気込んだ。「七回・今村、八回・ジャクソン、九回・中崎」が基本方針。今年も鉄壁リレーがチームに勝利を運ぶ。