野村&ジョンソン&大瀬良で開幕ダッシュローテ 左右エース&絶好調男で竜斬り
広島が30日からの中日との開幕3連戦(マツダ)に左右の柱を投入することが15日、濃厚となった。すでに開幕投手は野村祐輔投手(28)で決定的だが、2戦目にクリス・ジョンソン投手(33)が浮上。大瀬良大地投手(26)が3戦目を務め、開幕ダッシュを狙う。
開幕まで約2週間。リーグ3連覇を狙うカープの開幕ローテが輪郭を帯び始めた。ロケットスタートを飾るため、中日との開幕3連戦(マツダ)に野村、ジョンソンの左右の両輪を投入することが濃厚となった。
すでに、開幕投手は野村で決定的。昨季は主に週頭の火曜日の先発を任され、ローテの軸としてリーグ連覇に貢献した。プロ7年目の今季は「そこを目指したい」と開幕投手奪取を公言。春季キャンプでは首脳陣から調整を委ねられ、南国の太陽の下、体をいじめ抜いた。ここまで2度の調整登板を経て、初の大役へ順調な歩みを続けている。
この日はマツダスタジアムで行われた全体練習に参加し、16日のヤクルト戦(神宮)に向けて、キャッチボールなどで調整した。「いつも通り、自分のやることは変わらない。やり残しがないように、しっかりゲームに入っていけるようにしたい」と意気込みを語った。
2戦目には昨年まで2年連続開幕投手を務めたジョンソンを投入する。3月の実戦では水曜日の登板を重ねており、当初は2カード目の先発が有力視されていた。だが次回は登板間隔を空けて、23日からのソフトバンク3連戦(ヤフオク)に登板する見込みで、開幕カード登板が浮上した。3戦目はキャンプから好調を維持する大瀬良の予定。野村、ジョンソンという左右の柱の投入で、絶好のスタートダッシュを決める腹づもりだ。
開幕2カード目のヤクルト3連戦(神宮)はフレッシュな布陣で臨む。初戦には昨季勝率1位に輝いた薮田を抜てき。昨季チームトップタイの2完投をマークしたスタミナが買われ、今年は“火曜の男”を任される方向だ。2戦目はし烈な先発6番手争いを繰り広げる九里か高卒2年目の高橋昂が先発予定で、3戦目には岡田が控える。
昨年は開幕2戦目から引き分けを挟んで10連勝を記録し、開幕ダッシュに成功した。球団史上初のリーグ3連覇へ、今年は豪華な開幕ローテで勝負する。竜とツバメを狩り、鮮やかなロケットスタートを切る。