悩める“10勝トリオ”薮田、大瀬良、岡田に畝投手コーチがゲキ 自分の球信じろ
広島の畝龍実投手コーチ(53)が21日、薮田、大瀬良、岡田の“10勝トリオ”を鼓舞した。3投手はここまでオープン戦で不本意な投球が続いている。開幕前に残された登板は、各投手とも1試合のみ。同コーチは最後に内容と結果を示すことを求め、万全の状態でシーズンに入ることに期待した。
信頼を取り戻すには内容と結果で示すしかない。開幕を間近にし、状態が上がってこない薮田、大瀬良、岡田の先発陣。畝投手コーチは3人に「一番は自分の球を信じて投げてくれたら。力のある投手なんだから」と奮起を促した。信頼しているからこその言葉だ。
昨季2桁勝利した“10勝トリオ”は万全とは言えない。薮田は20日のオリックス戦で四回途中5安打5四球6失点でKO。大瀬良は2試合で計8回8失点を喫し、岡田も投球内容は不安定な上、17日の楽天戦では左足に打球を受けて負傷交代するアクシデントがあった。
四球が失点に直結している。いずれの投手も球の力で勝負するタイプ。制球に気を配りストライクゾーンの四隅を狙うことは大事だが、畝コーチは恐れず打者に向かっていく姿勢が復調のカギと分析する。
次回登板は3投手にとって重要になる。大瀬良は25日のソフトバンク戦に、薮田は27日のウエスタン・ソフトバンク戦に先発予定。負傷中の岡田は今後2度のブルペン入りを経て28日のウエスタン・ソフトバンク戦での復帰が見込まれている。
「もう一度チャンスがあるので、結果を示してシーズンに入りたい」と大瀬良。岡田も「開幕からしっかり投げていけるようにしたい」と前を向いた。開幕前最後の登板。周囲の不安を振り払う、実りのある投球をしてみせる。