丸満弾!お待たせ1号、緒方監督「頼もしい」
「オープン戦、ソフトバンク6-5広島」(24日、ヤフオクドーム)
広島・丸佳浩外野手(28)が三回、右翼席へオープン戦1号満塁本塁打を放った。3・30開幕が近づく中、打撃の状態は上がってきており、緒方孝市監督(49)も「頼もしい」と称賛。昨季のMVP男がリーグ3連覇に挑むシーズンに向けて、臨戦態勢を整えた。
会心の一撃だった。三回、2死満塁。打席に入った丸は武田が投じた初球、甘く入った131キロのスライダーを捉えると、打球はあっという間に右翼席中段へ達した。オープン戦1号となる先制の満塁アーチにヤフオクドームの赤ヘルファンも大喜びだ。
「得点圏に走者がいる場面で、しっかりと初球から振っていく準備ができていた」。前日23日の2安打に続き、この日も手応えのある打撃内容に「狙い球を絞ったり、相手投手の球の見極めなどが、この2試合はしっかりできている」と納得の表情を浮かべた。
昨季はリーグ連覇の立役者となったMVP男も、今春キャンプは右肩に不安を抱えていたこともあり、スロー調整をしいられた。しかし、オープン戦に入ると徐々にペースを上げていき、ここまで打率・333をマーク。緒方監督もこの日の満塁弾について「最高の結果を出してくれた」と称え、「いい状態が続いている。頼もしい」と目を細めた。
オープン戦不調だったタナキクもようやく復調のメドが立ち、カープの攻撃をけん引する「タナキクマル」の出陣態勢も整いつつある。「最後のオープン戦も気を抜かずにやりたい」と、25日の本拠地でのソフトバンク戦を見据えた丸。3・30開幕が待ち遠しい。