薮田2軍戦先発で満額快投じゃ!緒方監督の最後通告突き返す
広島・薮田和樹投手(25)が26日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、27日のウエスタン・ソフトバンク戦(由宇)の先発に向けて調整した。前回登板の20日・オリックス戦(ほっと)は3回2/3を5安打5四球6失点の大乱調。本来の投球を取り戻し、チームの信頼を勝ち取る決意だ。
晴れ渡った空の下、薮田は危機感たっぷりに体を動かした。キャッチボールなどで汗を流し、開幕前ラスト登板となる27日のウエスタン・ソフトバンク戦へ準備を整えた。「いつも通りゼロを目指して投げるだけです。確認?そんな余裕はない。しっかり結果と内容を求めたい」と決意をにじませた。
前回登板の20日・オリックス戦は制球を乱し、四回途中5安打5四球6失点と炎上。緒方監督から「2試合続けて同じことをやっている。これが現状の力。結果じゃなくて内容を見せてくれないと、考えるところまで来ている」と最後通告を突きつけられた。
この一週間はブルペンに3度入るミニキャンプを実施。「良いのか悪いのかは分からないけど、思いつく限りのことはやった」。前日の試合前練習中には東出打撃コーチから「野手も投手も一緒。考えすぎないように」とアドバイスをもらった。沈みがちだった気持ちもリセットし「開き直って試合に入っていきたい」と意気込んだ。
昨季は15勝3敗の好成績で最高勝率のタイトルを獲得。今季は“火曜日の男”として、開幕2カード目初戦の4月3日・ヤクルト戦(神宮)の先発を任される見込み。チームの信頼を取り戻し、スッキリと開幕へ向かう。