3連覇狙う広島 マツダスタジアムで初の開幕戦白星 田中「一緒に突き進みましょう」
「広島6-3中日」(30日、マツダスタジアム)
球団史上初の3連覇を目指す広島が、開場10年目を迎えたマツダスタジアムで初の開幕戦白星を挙げた。就任4年目の緒方監督にとってもうれしい開幕戦初勝利だった。
超満員のスタンドを背に中盤まで競り合った。逆転された直後の六回、先頭のエルドレッドが右翼席に飛び込む値千金のチーム1号となる同点ソロを放った。
ヒーローインタビューを受けたエルドレッドは「開幕戦を待ってましたので、チームとして勝てて非常にうれしいです。興奮しています。どうにか打てる球をしっかりはじき返したいという気持ちで打席に入りました。その結果、同点のホームランが打つことができてチームに勢いをもたらすことができて非常にうれしいです」と喜びの声をファンに届けた。
この一発で勢いを増した打線は安部と代打メヒアの安打などで1死二、三塁。ここでオープン戦は打率・176と振るわなかったが、第1、2打席と連続安打を放った田中が左越えの2点勝ち越し適時二塁打を放った。「外野フライでもいいと思っていたんで、高めの球をしっかり振ろうと思いました。抜けてよかったです」と殊勲打を振り返った。
2009年に開場したマツダスタジアムは今年、開場10年目を迎えた。緒方監督が就任した2015年に初めてマツダスタジアムで開幕戦を迎えたが3連敗。一昨年から連覇を達成し、球場は連日満員となる。期待の中でマツダスタジアムで初めての開幕戦勝利。エルドレッドは「僕たちにとって開幕戦は重要な試合のひとつです。ここにたくさんお客さんが来てくださって僕たちを応援してくれてこういう勝利につながったと思います」と声援に応えた。
殊勲打の田中は「カープファンは最高だなと感じました。長いシーズンが始まります。われわれと一緒に突き進みましょう」と初のマツダスタジアム開幕戦勝利とともに、球団史上初の3連覇に目をやった。