昂也、勝つんだ 4日プロ初登板初先発!2年目のブレークへヤクルトひと飲みだ
広島・高橋昂也投手(19)が2日、先発する4日・ヤクルト戦(神宮)でプロ初登板初勝利を飾る意気込みを示した。この日はマツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加し、入念に調整。開幕ローテを勝ち取った若鯉左腕が、2年目のブレークに向けて輝きを放つ。
開幕3連勝を飾った本拠地に心地良い日差しが降り注ぐ。待ち望んだ1軍初登板に向け、高橋昂はリラックスした表情で汗を流した。プロ初登板初先発の舞台は4日のヤクルト戦。ブルペンでの50球の投球練習などを終え、スーツ姿で駐車場に姿を見せた左腕は、プロ初勝利に向けて静かに闘志を燃やした。
「今のところ落ち着いています。自分の投球ができれば一番いい。経験したことのない未知の世界。1イニング1イニング、全力でやっていければいいなと思います」
自らの力で1軍マウンドを手繰り寄せた。春季キャンプ中から好投を続け、実戦5試合で防御率0・43。前回登板の3月28日、ウエスタン・ソフトバンク戦も4回2安打無失点に抑え、高卒2年目での開幕ローテ入りを確定させた。「入った時から1軍を目指してこだわってやってきた。そこはうれしい」と初々しい表情で本音を口にする。
ヤクルトは3月11日のオープン戦でも対戦した相手。バレンティンを2打数無安打に抑えるなど、5回3安打無失点に封じた。それでも「相手も1試合やって自分を知ってる分、簡単にはいかないと思う。抜け目がない打線の印象があったので、全力投球でいきたい」と気を引き締め直し、再び攻めの投球を見せる算段だ。
神宮球場は中学時代に大会の開会式で足を踏み入れ、花咲徳栄時代には15年3月20日のヤクルト対ロッテのオープン戦を観戦した。当時の両先発は小川と涌井で「まさか自分がその舞台で投げるとは思ってなかった」と明かす。16年夏の甲子園ではヤクルト・寺島らと「高校BIG4」と称された左腕。スタンドから目を光らせたそのマウンドに初めて立つ。
チームは開幕3連勝と勢いがあり、3日も勝てば4連勝で登板が回ってくる。「チームに貢献したい気持ちがある。でも、なるべく考えないようにしてます」と、気負うことなく立ち向かっていく決意を示した左腕。力強く、新たな一歩を歩み出す。