岡田、心配無用の初星 6回3安打2失点 攻撃でも先制点をお膳立て
「ヤクルト4-5広島」(5日、神宮球場)
ベンチで勝利を見届けると、広島・岡田はトレードマークの屈託のない笑みを浮かべた。6回3安打2失点。最速150キロの直球にカーブを交えてツバメ打線を抑えると、大好きな打撃でも五回に左前打で先制点をお膳立て。打って投げて、今季初白星を呼び込んだ。
「早く試合がしたいという気持ちがあったので楽しみでした。野手陣に助けられて、いいピッチングができたと思います」
初回、いきなり1番・山田哲に四球を与えたが、後続を断ってリズムに乗った。磯村の好リードにも導かれ、五回1死まで無安打投球。悪癖の乱調も顔を出さず、緒方監督は「良かったね。緩急を使って力のあるボールを投げていた。バランスを崩すことなくセットからのピッチングが出来ていた」とうなずいた。
3月17日、楽天とのオープン戦(静岡)で打球を受け、左下腿を打撲した。過去にそうした経験がなく「どうなるのか分からなかった」と不安が頭をよぎった。腫れもひどかったが、順調にステップを踏み、開幕へ間に合わせた。「いい経験になりました」。今では笑って振り返られる。
昨季は12勝(5敗)を挙げ、今季は真価が問われる大切なシーズンだ。「次回はもっと長いイニングを投げてチームの勝利に貢献したい」。若き剛腕がまずは好発進だ。