中村恭、背水の虎狩りじゃ「気持ちは若手」手応えあり!
広島・中村恭平投手(29)が9日、1軍に合流した。11日・阪神戦(甲子園)に先発予定でマツダスタジアムでの投手指名練習に参加。ドラフト1位・中村奨(広陵)の入団によって、背番号「22」から「64」へ変更となった。不退転の覚悟を持って、16年5月29日・DeNA戦(横浜)以来、2年ぶりの白星を目指す。
心機一転、中村恭が1軍に合流した。今季から背番号は「64」。愛着のある「22」はドラフト1位・中村奨に明け渡した形だが、未練は断ち切った。「後がない立場なので、変わったところを見せないといけない。いいきっかけにできるように」。決意を新たに悲壮な覚悟を口にした。
ファームからの強い推薦で1軍切符を勝ち取った。昨季1軍登板なしに終わり、「コントロールを意識して、手先だけで投げるようになっていた」と振り返る。プロ8年目を迎え「下半身を意識して全身を使う」フォームにマイナーチェンジ。これが奏功し、「以前より力強い球が投げられるようになった」と手応えを口にする。
2軍では前回5日・阪神戦(鳴尾浜)では四回まで無失点に抑えながら、五回に突然乱れて8失点。「緩急を使えばよかった」と課題も残したが、手応えは不変だ。3月24日・オリックス戦(舞洲)も5回無失点と好投しており、首脳陣の評価は揺るがなかった。
キャッチボール相手を務めた畝投手コーチも「真っすぐ、シュート系のボールが軸になる。自信を持っているよね」と変わり身を期待する。「結果は気にせず、2軍でやってきたことを出せるようにしたい」と中村恭。「気持ちは若手」と語る29歳が、がむしゃらに2年ぶり白星を目指す。