薮田、また乱投 前回7四死球に続く8四球 チーム3連敗も首位

 「阪神4-3広島」(10日、甲子園球場)

 広島の先発・薮田和樹投手(25)は制球が定まらず、前回登板の7四死球を上回る8四球を与えた。六回を投げきれず、5回1/3を104球、4安打3失点(自責点2)。6連戦初戦の火曜日を託されているが、不安定な投球が続いており、配置転換などの可能性が出てきた。

 悔しさを押し殺しながら、薮田はバスへと続く通路を歩いた。今季ワーストとなる8四球。オープン戦から不安視されていた制球難を、この日も克服できなかった。5回1/3、104球を投げ4安打3失点(自責点2)。

 「何が原因か?全てです。力がないだけ」。視線を床に落として階段を上りながら、言葉をつむいだ。

 初回の立ち上がりから苦しんだ。先頭の高山から2者連続四球だ。二回はストライク先行の投球でアウトと重ね、立ち直ったかに思われたが継続しない。三回に再び2連続四球。梅野に左中間を破られる適時二塁打を浴びた四回も、2死から四球で出塁を許した直後だった。

 3-1の六回は1死から大山、糸原を歩かせた。緒方監督の我慢はここで限界に到達。ベンチを立ち上がると一岡にスイッチした。満塁からの俊介のゴロを遊撃手の田中が後逸し、2点を奪われた。薮田の四球がいずれも失点に直結。畝投手コーチは「腕は振れていたけど無駄な四球が多かった」と振り返った。

 15勝3敗、勝率・833で最高勝率に輝いた昨季に見られなかった制球難が続いている。フォームに原因があるかと問われた薮田は「そうだと思います」と返答した。今季初登板で初勝利した前回3日のヤクルト戦(神宮)も同様に四球を連発した。6連戦の初戦である火曜日を託されているだけに、求められるのは安定して長い回を投げ抜く力だ。

 2試合連続で精彩を欠いた。出場選手登録の抹消について問われた畝コーチは「そこまでは」としながら「考えるところにはある」と言った。登板間隔をあけたり中継ぎへの配置転換など、さまざまなことが想定される。

 チームは、3戦連続サヨナラ負けを喫した昨年8月22~24日のDeNA戦以来となる3連敗を喫した。緒方監督は「選手はしっかりとやることをやっている。負けたことも含め、采配を振っている自分の責任」と言った。「練習あるのみです」と薮田。復活への道を模索する。

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