岡田チームトップ3勝目も5失点に笑顔なし「勝たせてもらった」

 「DeNA5-11広島」(25日、横浜スタジアム)

 チームトップの3勝目を手にしても広島・岡田明丈投手(24)の表情は晴れなかった。3本の本塁打を浴びるなど7回7安打5失点。打線の援護に助けられた白星に「点を取ってもらい、勝たせてもらった」と感謝の言葉を並べた。

 1-0の初回、ロペスに逆転を許す2ランを被弾。すぐに味方が再逆転したが、二回は梶谷、七回は代打・宮本に柵越えを許した。梶谷の右越えソロは膝元の直球をうまくすくい上げられたものの、それ以外の2被弾は低めに制球できなかった失投。次回への課題になった。

 ただ、前を向ける材料はあった。今季4試合目で初めての無四球。四球から走者をためての失点はなかった。さらに二回以外、先頭打者の出塁を許さなかった。5点は奪われたものの「一回一回、切り替えて投げられた」ことがビッグイニングをつくらせなかった。

 緒方監督は「序盤に点を取られてアツ(会沢)が組み立てを変えたのが良かった」と一言。岡田が会沢のリードに応え、バッテリーでつかみ取った1勝とも言える。

 八回の打席で代打・鈴木を送られた。球数は87球。まだスタミナが残っていただけに「自分としては投げたかった」と言葉をつむいだ。「先発完投型」が目指す投手像。次回こそ、スコアボードに「0」を並べていく。

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