薮田投入…野村離脱で9連戦ローテ再編 不調も変わり身期待
広島が今季初の9連戦に向けて先発ローテーションを再編したことが27日、分かった。26日・DeNA戦(横浜)で背中の張りを訴えた野村がこの日、出場選手登録抹消。28日からの阪神3連戦(マツダ)ではジョンソン、大瀬良に続いて、3戦目に薮田を投入する。制球難から先発ローテを外れ、中継ぎに回っていた薮田に再びチャンスが訪れた。
ゴールデンウイーク9連戦へ、広島が先発ローテ再編を決めた。28日からの阪神3連戦はジョンソン、大瀬良に続いて、3戦目に薮田を投入する。当初は九里の先発が予定されていたが、26日に野村が背中の張りを訴えて離脱。この緊急事態に、昨季最高勝率に輝いた右腕に、白羽の矢が立った形だ。
薮田は今季ローテの軸と期待されていたが、制球難を露呈して中継ぎに回っていた。前回登板の22日・中日戦(ナゴヤドーム)では3者連続四球を与えて降板。昨季15勝を挙げた姿を取り戻したとは言えない。ただ昨季も腰痛で離脱した野村の代役からローテ定着のチャンスをつかんだだけに、今回も変わり身に期待がかかる。
9連戦2カード目、5月1日からの巨人3連戦(マツダ)では中村祐、岡田、九里が登板予定。そして同3カード目の4日からのヤクルト3連戦(神宮)ではジョンソン、大瀬良に続いて、この日ウエスタン・阪神戦(甲子園)で9回3安打2失点と好投した高卒2年目の高橋昂が有力候補に挙がっている。
28日からの阪神3連戦は、23日に死去した衣笠祥雄氏の追悼試合でもある。29日先発予定の大瀬良は「直接お話ししたことはないですが、偉大な記録や人柄は球団の方から聞いたりしていました。いいゲームにしたい」と決意を語った。特別な一戦から始まる9連戦。野村不在のピンチをチーム全員で打破する。