野村再生「全然違う」軸安定で制球&球威戻った…10日2軍戦で復帰

 背中の筋挫傷で出場選手登録を抹消されている広島の野村祐輔投手(28)が8日、廿日市市の大野練習場で負傷後、2度目のブルペン投球を行った。変化球を織り交ぜて約40球を投げ、順調な回復ぶりをアピール。10日のウエスタン・中日戦(由宇)が復帰登板になる予定で、早ければ中6日で17日の中日戦(ナゴヤドーム)で1軍復帰する見込みだ。

 野村が帰ってくる。この日、ブルペンで約40球の投球練習。全力で腕を振り、10日のウエスタン・中日戦に向け最後の調整を行った。「DeNA戦のときの球とは全然、違う。受けてもらったブルペン捕手の方にも『良い』と言ってもらった」。感じ取った手応えに自然と表情を崩した。

 アクシデントは4月26日のDeNA戦(横浜)で起こった。背中の張りを訴え、四回で負傷降板。翌27日に広島市内の病院で検査を受け「背中の筋挫傷」と診断され出場選手登録を抹消された。

 今季は自身初の開幕投手を託された。投手陣の柱としてフル回転することを誓っていただけにローテを外れることは不本意だった。当時を思い出し「本来は(抹消されることは)ダメなこと」と悔しさをにじませた。

 抹消後は3日間ほどノースロー調整。その後は5日に、負傷後初めてブルペンで患部の状態を確認しながら投げ込んだ。「良くなっている。(試合で)投げられると思った」。復帰への道筋が決まった。

 リハビリを行いながら、投球フォームの修正にも着手した。途中交代したDeNA戦を「フォームがおかしいなと思っていた。手探りで投げていた」と振り返った。「3軍コーチの方にいろんなアドバイスをもらった。これから修正していくときにすごく良いヒントになる。気づくことが多かった」。ブレていた投球時の軸が再び安定し、制球力と球の力が戻った。

 復帰登板となる10日は、投球回ではなく100球をメドに投げる予定だ。ブルペンとは異なる負荷が体にかかるが、問題がなく本来の投球ができれば1軍復帰が見えてくる。早ければ中6日で17日の中日戦(ナゴヤドーム)に向かう。

 「まずは、自分のやるべきことをしっかりとやりたい」。野村は前を向いて言葉をつむいだ。5試合に先発し2勝1敗、防御率5・59と、安定感のある投球は影を潜めている。復活へ向け、第一歩を踏み出す。

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