松山 ナゴヤドームで“お返し”3連倒じゃ 今季唯一の屈辱…バットで晴らす

 広島の松山竜平外野手(32)が14日、竜退治に意欲を見せた。ナゴヤドームでの15日からの中日3連戦は、前回食らった3タテの悔しさを晴らす機会だ。相手は3戦とも右投手の先発が濃厚でスタメン出場の可能性が高い。敵地で勝負強さを発揮し、勝利を呼び込む。

 首位をガッチリ固めるためにも鬼門を打ち破りたい。今季唯一、同一カード3連敗を喫している敵地での中日戦。松山が燃えないはずはない。戦いを前に「苦手意識はない。とにかく前回やられているので、リベンジをしたい」と力を込めた。

 悪夢は4月20日からの3連戦。初戦を7-11で落とすと、残り2戦も1点差での黒星が続いた。自身は「4番・左翼」で出場した21日の2戦目、初回1死一、二塁の先制機にジーの変化球で一飛に打ち取られた。主軸としての役割を果たせなかった。

 下降気味だった打撃状態は上昇傾向にある。「初球が振れたのは前向きに捉えたい」。5月12日・阪神戦の七回1死満塁。マテオの前に二飛に倒れた場面だ。初球の甘い球を見逃していたそれまでの打席と比べ、積極性が戻った。結果こそ出なかったが、前を向くことができる内容と手応えがあった。

 相手先発は15日の初戦がR・マルティネス、2戦目以降は柳、吉見の見通しだ。3人とも右投手のため、松山がスタメン出場する可能性は高い。初対戦となる助っ人について「映像は少し見たけど、まだイメージが湧かない。技巧派と聞いている」と話した。

 「勝ち越すとかじゃなくて、(相手を)3タテできるように。状態は良くなっているし、自分もチームの力になれるようにしたい」。松山のバットで、敵地での負の流れを断ち切る。

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