中村祐、散々3被弾 プロ初の屈辱4回6失点バリ以来開幕4戦4勝ならず
「中日10-4広島」(15日、ナゴヤドーム)
中村祐はバックスクリーンへ視線を送ったまま、ぼう然と立ち尽くした。0-2の三回無死二塁。アルモンテに2ランを被弾した直後だ。「どうしようと気持ちの整理ができず投げてしまった」。自分を見失ったままの投球を猛省した。
初めて上がるナゴヤドームのマウンドに苦しんだ。「傾斜があって、体がコントロールできなかった」。初回、大島に右前打を許すと続く京田に先制2ラン。三回にも、この回2本目となる本塁打を福田に浴びた。
「球が走っていなかったし、キレもなかった」と緒方監督。1試合3被弾は初。4回8安打6失点で今季初黒星を喫し、開幕からの連勝は3でストップ。球団では11年のバリントン以来となる開幕4戦4勝はならなかった。中村祐は「個人的なことより、チームの連勝、流れを止めたことの方が悔しい」と唇を結んだ。
「傾斜がないマウンドの方が投げやすい。どれだけアジャストできるか」と言っていた。マウンドの特徴に適応して結果を出し続けることが、1軍定着には欠かせない要素。課題が出た登板になった。
次回登板は宇都宮で行われる22日の巨人戦が濃厚。再び上がる初めてのマウンドで、同じ失敗は繰り返さない。