誠也が鬼門突破弾!ナゴヤドーム連敗5で止めた「悪い流れ断ち切れた」

 「中日2-3広島」(17日、ナゴヤドーム)

 主砲の一発で“鬼門”を突破した。広島がナゴヤドームでの連敗を5で止めた。2-2の九回、先頭の鈴木誠也外野手(23)が左中間席へ決勝の4号ソロを叩きこんだ。今季、鈴木が本塁打を放った試合は4戦4勝。本拠地で迎える、きょう18日からのヤクルト3連戦に向けて弾みをつけた。

 ナゴヤドームで鈴木が力強く拳を握った。鬼門を打ち破ったのは、4番の一撃だ。左中間席の最前列に突き刺した4号決勝ソロ。チームメート、そして勝利を信じて声を枯らした鯉党に笑顔の花を咲かせた。

 「その前の打席でふがいなかったので、4番の仕事をしたいと思って打席に入った。一発で仕留められた」

 2-2の九回先頭。この回からマウンドに上がったドラフト1位・鈴木博(ヤマハ)と対峙(たいじ)した。初球、149キロの直球を力でねじ伏せる。2点を返し、同点で迎えた六回無死二塁は空振り三振に打ち取られていた。悔しさを大きな力に変えた第4打席でもあった。

 それまでの3打席は、吉見の前に2三振するなど無安打。迎打撃コーチは「開き直りの一発」と言うと、この打席での狙いを説明した。「シュート、スライダーで完璧に抑えられていた。今の誠也はあまりにも(打席で)その場で回ろうとして、スライダーが拾えない。しっかりと真っすぐに入っていこうと話をした」という。

 鈴木博とは過去2度対戦して2三振。敵のドラ1右腕の最大の武器は150キロ超の直球だ。「悔しい思いはしていた。強い真っすぐに振り負けないようにと思っていた」。しっかりと狙い球を絞り、確実に仕留めた。

 チームは4月20日からのナゴヤドーム3連戦で3タテを食らった。今カードも2敗し、連敗は5まで伸びていた。この日は先制されたが追い付き、そして勝ち越した。今季は鈴木が本塁打を放つと4戦全勝。緒方監督は「4番が目の覚めるような、すごい一発を打ってくれた」と最敬礼した。

 チームを今季ナゴヤドーム初勝利に導き、18日からはホームでヤクルトを迎え撃つ。「(チームの)悪い流れを断ち切れた。これまで4番の仕事ができていないから、これから頑張りたい」。試合を重ねる度に、鈴木は強い光を放っていく。

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