新井に出た!待望の1号特大3ラン 広島球団史上最年長41歳3カ月弾

 「巨人3-9広島」(23日、ひたちなか市民球場)

 広島・新井貴浩内野手(41)がプロ1年目から20年連続となる今季1号3ランを放った。一回1死一、二塁から左越えに場外弾。41歳3カ月での本塁打は石井琢朗の41歳0カ月を更新する球団最年長記録。四回にも2点二塁打を放ち、2年ぶりの1試合5打点をマークした。チームは快勝し、ひたちなかでは3戦3勝。2位・巨人とのゲーム差を再び4・5に広げた。

 雨が降り注ぐ中、ベテランに待望の一発が飛び出した。新井が今季1号3ラン。20年連続のアーチに「おかげさまです。周りの皆さんのおかげです」と感謝し、阪神・金本監督に並んだことには「偉大な先輩なので、並んだとは思ってない」と平静を装った。41歳3カ月での一発は球団最年長記録。茨城の鯉党も割れんばかりの大歓声を送った。

 「しっかりと自分の良いスイングができた。チャンスだったので、ランナーをかえせて良かった」

 1-0の一回1死一、二塁。吉川光の4球目、低めの117キロカーブを完璧に捉え、場外へと飛ばした。四回1死一、二塁では一塁線を破る2点二塁打。送球間には三進する新井らしい全力疾走を見せた。

 1試合5打点は16年7月12日・巨人戦以来。「始まる前に野間さんにいっぱい触ったので、野間さんのおかげ」と笑った。チームはひたちなかで3戦3勝。03年のヤクルト戦も新井は先発出場し、安打を放っているが「全然記憶にない」と振り返った。

 新井が一発をお見舞いした初回、美間の左前適時打などもあり一挙5点を先制。四回も、初回に先頭打者弾を放った田中の右越え3号ソロや会沢の適時打などで4得点。計11安打9得点で巨人に快勝した。自身の復帰戦だった11日・阪神戦も自ら適時打を放つなど14得点で大勝。新井が躍動すればチームも活気づいている。

 日頃からチーム内でも好影響を与え続ける背番号25。不調の後輩がいれば、惜しみなくアドバイスを送る。1点にこだわり、一つ先の塁にこだわる姿勢も後輩の松山から「僕もそういう存在になりたい」と尊敬の念を抱かれる要因の一つだ。

 緒方監督は「やっぱり新井さん。本当にいい本塁打だった。あの3ランは大きかった」と最敬礼した。前夜の2安打完封負けから一転した好ゲームで2位・巨人とは再び4・5差。貯金も今季最多タイの11に戻した。25日からは5月無敗の本拠地で中日3連戦。絶大な存在感を示す新井が、チームをもり立てていく。

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