鯉3戦22失点 中村祐5回5失点…投壊止められず
「交流戦、広島3-7西武」(29日、三次きんさいスタジアム)
三次の夜空に広島・中村祐太投手(22)は視線を送った。四回、金子侑に痛恨の走者一掃3点三塁打を浴びた。2点のリードをはき出し、試合をひっくり返された。「あそこが全て。勝負どころの1球が高くなった。実力不足」と唇を強く結んだ。
先頭の山川に右前打を許すと、栗山には四球を与えた。外崎を打ち取ったものの、森には中前打を打たれた。中堅・野間、左翼・松山、遊撃・田中のちょうど間に上がった飛球を、背走した田中がグラブに当てながら捕球できなかった。
「(カウントを)3-2にしたくない気持ちがあって甘く入ってしまった」。金子侑にはカウント2-2からの直球を低めに投げきれず右翼線へ運ばれた。五回にも山川に左越え14号ソロを浴び、5回6安打5失点で降板を告げられた。
1日の巨人戦で3勝目を手にして以降3試合連続KOで3敗目。それでも畝投手コーチは「球に力があった」と評価。緒方監督は次回登板について「もちろん」と話し、先発マウンドを託す構えを示唆した。
投手陣は不安定な投球が続く。26日の中日戦で7失点すると翌27日は8点を奪われた。この日は中村恭も打ち込まれ計7失点。3試合連続で7点以上を奪われている。交流戦は始まったばかり。負の流れを早く断ち切りたい。