カープ交流戦黒星発進もこれから!“恐怖の6番”会沢豪快2ラン
「交流戦、広島3-7西武」(29日、三次きんさいスタジアム)
「日本生命セ・パ交流戦2018」が開幕し、広島はパ・リーグ首位の西武に敗れ、2年ぶりの黒星スタートとなった。今季3度目の3連敗となったが、会沢翼捕手(30)が三次のファンの前で4号2ランを含む2安打をマーク。選手会長が最後まで諦めない姿勢と意地を示した。
ゲームセットの瞬間まで、三次のファンを沸かせた。4点ビハインドの九回も先頭の会沢は左前打で出塁。得点には結びつかなかったが「最後まで諦めないと思ってやっているのでね。何とか塁に出てというところだった」と意地を示した。
交流戦初戦は西武の強力打線にねじ伏せられた。投手陣が3試合連続で崩壊。会沢の懸命のリードも実らず、今季3度目の3連敗。3、4月に続く月間勝ち越し決定もお預けとなり、三次での連勝も2でストップした。
そんな悔しい敗戦の中で、選手会長はバットでもチームのけん引役となった。1点を追う二回1死二塁。カスティーヨの速球をフルスイングすると、打球は三次の夕暮れ空をなぞり、バックスクリーン右へ着弾。初球から迷わず振り抜き、「後ろにつないでいこうと思った。ミーティングでも積極的にいこうと話していたのでね」と会沢。今季4号は一時逆転となる豪快な2ランとなった。
セ・リーグを代表する恐怖の6番だ。規定打席未到達ながら、打率は・333。この日の「マイナビオールスターゲーム2018」の第1回ファン投票中間発表でも捕手部門の2位につけた。初出場した15年の球宴ではMVPを獲得。3年ぶり出場をアピールする一撃にもなった。
西武との“日本シリーズ前哨戦”は黒星スタートとなったが、試合後のナインに暗さはなかった。西武・辻監督との“佐賀対決”に敗れた緒方監督は「粘り強く攻撃されたような感じ。こっちもチャンスを作っているし、もう1本というところ」とコメント。会沢も「始まったばかりなので。明日もある」と必死に前を向いた。
30日はマツダスタジアムに戻って第2ラウンド。この夜は敗れたが、西武とのホームゲームでの対戦成績は17勝8敗と相性は良い。緒方監督が「ペナントレースを左右する」と表現した交流戦。今季も圧倒的な勝率を誇る本拠地で連敗を阻止し、首位の勢いを取り戻したい。