延長で3点差逆転 劇的サヨナラ 緒方監督「チームの底力を見せてくれた」

 「交流戦、広島8-7西武」(30日、マツダスタジアム)

 広島が驚異の粘りで劇的なサヨナラ勝利を飾り、連敗を3でストップした。3点を追う延長十回、先頭から怒濤(どとう)の4連打で1点差とし、下水流昂外野手(30)の適時打で同点。最後は鈴木誠也外野手(23)が押し出し四球を選び、今季2度目のサヨナラ勝利。丸佳浩外野手(29)のスタメン復帰を白星で祝った。

 何点差あってもグラウンドには勝利だけを目指し、諦めない鯉ナインの姿があった。「すごい試合だった。最後まで諦めず戦ってくれた」。延長十回に3点差を一丸でひっくり返してのサヨナラ勝利。緒方監督はナインに賛辞を贈った。

 4-4で迎えた延長十回にアドゥワが炎上。秋山に3点三塁打を浴び7-4と勝ち越しを許した。万事休すか…。だがここからカープの逆襲が始まった。

 野間の中前打からつくった無死二、三塁で西川が遊撃への適時内野安打を放つと、この日1軍に再昇格した堂林が続いた。外角球に食らいつき、左前へ運ぶ適時打で、ついに1点差にした。

 バティスタの不調により急きょこの日呼び出された背番号7。午前に鳴尾浜での練習を終え、試合開始2時間前の午後4時にマツダスタジアムに到着した。「最高に気合が入った。攻める気持ちで打席に立った」。結果を出すことでしか生き残れない。必死だった。

 6-7だが完全に鯉のペース。無死一、二塁から田中の犠打、菊池の申告敬遠で1死満塁とし、下水流の左前適時打で7-7と振り出しに。最後は鈴木が押し出し四球をゲットした。今季2度目のサヨナラ勝利。「あとから出た人が結果を出してくれた。チームの底力を見せてくれた」。指揮官は4時間25分の激闘を制した選手たちを誇らしげに語った。

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