丸完全復活弾 地元千葉で出た!復帰後初アーチ、完璧6号ソロ
「交流戦、ロッテ4-6広島」(1日、ZOZOマリンスタジアム)
地元・千葉の夜空に完ぺきなアーチをかけた。3-4の五回無死。先頭で打席に立った広島・丸佳浩外野手(29)は、バックスクリーン右へ白球を放り込んだ。右太もも裏の筋挫傷から復帰後初めての本塁打は、試合を振り出しに戻す値千金の6号ソロだ。
「追い込まれていたのでコンパクトにスイングしようと思っていた。しっかり捉えることができました」
カウント2-2から真ん中高めの直球を迷わず振り抜いた。交流戦歴代2位タイの通算24勝を挙げている涌井の力のある速球を力でねじ伏せる。4月14日の巨人戦(東京ドーム)以来の一発で、完全復活を印象づけた。
5月30日の西武戦(マツダ)でスタメン復帰。これが3試合連続「3番・中堅」での出場になった。「すごいホームランだったね。(足は)だいぶん良くなってきている」と目を細めた高ヘッドコーチ。日に日に患部が回復すると同時に、スイングにも本来の鋭さが戻ってきた。
初回に右前打を放つと、三回1死三塁では勝負強さを示して右翼線への適時二塁打で加点した。3安打2打点。猛打賞も今季初だ。
試合終了を定位置の中堅で迎えた。スタメン復帰後、初めてのフル出場になった。「良い結果が出て良かった」。安どしながらも次戦へ気持ちを切り替える姿に、責任感がにじんでいた。