九里6失点 止まらん負の連鎖…交流戦12球団ワースト防御率6・79
「交流戦、ロッテ7-5広島」(3日、ZOZOマリンスタジアム)
無情にも白球が右翼・鈴木の頭上を越えた。5-3で迎えた六回の守備。1点差とされ、なお2死一塁で、広島・九里亜蓮投手がロッテ・鈴木に右翼フェンス直撃の適時三塁打を浴びる。試合を振り出しに戻される痛恨の一打。「甘く入ったところを打たれてしまった」と肩を落とした。
2-0の初回に2失点。三回にも失点し、リードを奪われた。四回以降は立ち直ったかに思われたが、100球を超えた六回に3本の長短打を集められ2点を奪われた。そして同点とされた直後に降板を告げられた。
前回5月27日の中日戦(マツダ)も100球になった七回に失点しマウンドを降りた。「結局、そうなった(失点した)のはこちらの代えるタイミングが遅れた。采配ミス」と緒方監督。継投策ではなく、続投を選択したことが裏目に出た。
九里は5回2/3を9安打6失点で2敗目を喫した。六回途中から後を受けた2番手・今村も打ち込まれ、チームは7失点。最近8試合で計59失点の惨状で、そのうち1試合7失点以上は7試合を数える。チーム防御率は4・05に悪化。交流戦に限れば12球団ワーストの防御率6・79となった。
5日からは本拠地に戻り6連戦に臨む。投壊を止めなければ白星が遠のく。緒方監督は「四球を連発しているわけではない。攻めていってもらいたい」と前を向いた。