新井、不屈のベテラン意地のアーチ!松山と連弾 オリに不覚3連敗も…

 「交流戦、オリックス8-2広島」(14日、京セラドーム大阪)

 敗戦の中、鯉の執念を見せつけた。松山竜平外野手(32)と新井貴浩内野手(41)が2者連続本塁打。5点を追う七回に今季初のアベック弾を放った。だが、投手陣が再び崩壊し、今季2度目の同一カード3連敗。交流戦最高勝率も消滅した。貯金8となり、2位ヤクルトとのゲーム差は4・5に縮まった。

 京セラドーム大阪に詰めかけたコイ党を、赤ヘル打線の主軸2人が沸かせた。松山、新井コンビが意地の連弾だ。それまで無得点に封じられていたオリックスの先発・金子を2発でマウンドから引きずり降ろした。

 「浮いてきた球をしっかり捉えることができた。手応えはまあまあだったけど、入るとは思わなかったです」

 5点を追う七回、まずは松山が魅せた。追い込まれながらもファウルで粘り、フルカウントからの10球目だ。高めのチェンジアップを振り抜いた打球は右中間スタンドへ。6号ソロで反撃の口火を切った。

 ドームの興奮冷めやらぬ中、ベテラン新井も続いた。初球スライダーをフルスイング。きれいな放物線を描いた打球は左翼スタンドへ飛び込む2試合ぶりの3号ソロ。松山との今季初アベック弾でファンを沸かせた。

 「(金子は)コントロールが良かった。それまではコースにしっかり決められていたので、3打席目は積極的にどんどん振っていこうと思っていました」と新井。豪快な2者連続弾で打線を勢いづけたが、この夜も投壊が顔をのぞかせた。先発フランスアが六回途中4失点で降板すると、2番手一岡も流れを止められない。さらにこの日、1軍再昇格したばかりの中村恭も炎上した。

 試合後、高ヘッドコーチも「点を取られすぎだね」と苦言。今季2度目の同一カード3連敗で、交流戦最高勝率の夢も幻に終わった。2位ヤクルトと4・5ゲーム差に縮まり、交流戦首位を走るツバメの足音が少しずつ聞こえ始めてきた。

 「まだ試合は続くので、明日からまた切り替えて、我々の野球をやるだけです」

 緒方監督がそう言い残して帰りのバスに乗り込むと、2人も呼応した。交流戦残り4試合。松山は「厳しいと思うけど、根性入れて全部取れるように頑張りたい」と全勝宣言。新井も「まずは明日の試合だね。しっかり準備してみんなで頑張りたい」と力を込めた。

 チームは15日に福岡入り。3連敗も打線は元気だ。ソフトバンクに打ち勝って、負の流れを吹き飛ばしたい。

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