丸が猛打ショー!ブレない存在カ~ン 交流戦4年ぶり負け越しなんの!

 「交流戦、広島2-6日本ハム」(18日、マツダスタジアム)

 敗戦の中にあって、広島・丸佳浩外野手(29)が奮闘した。8号ソロを含む今季2度目の猛打賞で存在感を示した。交流戦は7勝11敗と4年ぶりの負け越しで貯金は6に逆戻り。2位・DeNAとも3・5差となったが、丸の姿勢はぶれない。走攻守三拍子そろったプレーで、リーグ戦再開となる22日・阪神戦(甲子園)からもチームをけん引する。

 丸らしい打球が左翼方向に伸びた。いきなり2点のビハインドを背負った初回だ。日本ハム先発の左腕・上原の直球を強振。「いいスイングで捉えることができた。逆方向にうまく打つことができました」。本人も納得の8号ソロで1週間ぶりに帰ってきたマツダスタジアムを沸かせた。

 3点を追う六回は2番手の左腕・公文から左前打。試合終盤の八回もトンキンのツーシーム系を中前へはじき返した。ゲームセットの瞬間まで勝負を諦めない。昨季まで2年連続でリーグを制覇し、カープに根付く野球を「不動の3番」が体現した。6月1日・ロッテ戦(ZOZO)以来、今季2度目の猛打賞を記録。頼もしい背中でチームを鼓舞した。

 今季は4月下旬に右太もも裏を痛めるアクシデントに見舞われてチームを離脱したが、5月後半に復帰してからは「3番・中堅」にどっしりと座る。交流戦は打率・300、3本塁打、7打点。打率・411、5本塁打、18打点をマークし、「優秀選手賞」を受賞した昨年には及ばないが、今年も安定した成績で打線をけん引した。

 節目の記録も近づいている。この日の3安打を加えて通算1000安打まで残り11本とした。リーグ戦再開となる22日・阪神戦(甲子園)からカウントダウンは一気に加速しそうだ。6月8日・楽天戦(マツダ)で通算1000試合出場を達成した。リーグ3連覇を目指すプロ11年目は、まさに記録イヤーだ。

 「結果的に負けているわけですから。良くはないですけど、何が良くて何が悪かったのかを反省して、リセットして、いい準備をして試合に臨む。それを繰り返すしかない。交流戦というくくりはあるけど、そこまで意識はしていません」

 試合後、丸は7勝11敗に終わった今季の交流戦を振り返り、冷静に言葉を並べた。3年ぶりの5連敗を喫し、4年ぶりの交流戦負け越しも経験。それでも姿勢がぶれることはない。リーグ戦再開に向けても「一緒。いつもと一緒です」と繰り返した。3連覇の難しさは過去の歴史が物語る。しばしの休息を経て、再び背番号9が臨戦態勢を整える。

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