野間 真のレギュラーへ決意表明 守備固め&代走「戻りたくない」
広島・野間峻祥外野手(25)が20日、真のレギュラー取りへ22日から再開するリーグ戦へ再スタートを切る決意を示した。マツダスタジアムに隣接する室内練習場で指名練習に参加。交流戦後半はバットが湿りがちとなっていたが、左翼スタメンを譲る気はない。快音を鳴らしまくって存在感を示す。
再び始まるリーグ戦を2日後に控え、野間は約1時間一心不乱にバットを振り続けた。「レギュラーの人は休まないといけないけど、僕はレギュラーじゃない。練習あるのみです」。真の定位置をつかみ取るべく、気持ちを新たにした。
「(再開後)少しでもいい状態で入りたい。打たないと試合に出られないので、結果を求めていきたい」
著しく成長しているプロ4年目は現在・320の高打率を残す。だが、8日の楽天戦で3安打をマークした後は9戦で28打数3安打と、コンスタントに出続ける難しさも痛感。交流戦最終戦だった18日の日本ハム戦は、30戦ぶりに先発から外れた。
「インサイドを意識しすぎていた。いい時は詰まってセンターにいったりというのがあったけど、(最近は)キレイに打とうとしていた部分もある」
低調の原因を自身で振り返ったが、明るい光も差し込む。18日、九回に代打出場した際は一ゴロだったものの有原の内寄りの球を「前で打てていた」と迎打撃コーチは内容を評価。さらに「今日の練習も速い真っすぐに対して前に出て打っていた。そういうところが成長。ちょっとまた(良い時に)戻って来ている」と目を細めた。
リーグ戦再開後の左翼候補は野間の他にバティスタや松山もおり、2人は一塁も守る。一塁手の新井も含めた上で、迎コーチは「一塁と左翼はいろいろ計算しながら。状態とか相手(投手)との兼ね合いで見極めながらの起用」との方針を説明した。野間は昨季守備固めや代走が中心だっただけに「戻りたくない」とレギュラーへの強い決意もにじむ。
チームは交流戦を7勝11敗と負け越し。試合のない3日間をプラスに、首位独走態勢へリーグ戦に臨みたいところだ。野間も前日の休養日は部屋の掃除などを行ったといい「リフレッシュできました」と切り替えた。
現状は規定打席まで30打席足りていないが、がっちりと定位置を確保すれば初の到達も現実味を帯びる。「まずはスタメンで試合に出られるように」。必死の形相で、背番号37は与えられた好機を生かし切る。