田中広輔手記(2)後半戦初戦が大事 G弟・俊太気になる

 2年連続3度目の球宴出場となった広島・田中広輔内野手(29)が、デイリースポーツに手記を寄せた。巨人に入団した弟・俊太の存在やフルイニング出場、3連覇を目指すチームについて語った。

  ◇  ◇

 今年から弟(俊太)もプロ(巨人)に入りました。もう慣れましたけど、シーズンの最初は不思議な感じはありました。試合中も兄弟なので気になります。ジャイアンツで1年目から出ていて、僕だったらどうなっているか分からない。その中でしがみついているというか、自分の仕事はしていると思います。

 僕は今年で5年目。前半戦の数字的なところは、特に打撃面に関しては全然良くないかなと思います。それでも僕は1番なので打つだけではない。打率(・258)の割には出塁率(・380)は高く、1番の仕事は出塁率と得点だと思っているので、そういう面では納得しています。

 501試合フルイニング出場を続けていますが、こだわりはないです。4月17日のヤクルト戦では当たったところが当たったところ(右手に投球が直撃)だったので、もちろんまずいと思いました。でも右手が動いたので大丈夫でした。チームに迷惑を掛けると思ったらスパッと出ないことも考えます。モチベーションではありますよね。準備は怠らないようにしています。

 今のルーティン(試合練習でチューブを腰に巻いてスタッフに後ろから引っ張られて走るなど)はいろんな人に聞いてみたりしました。(石井)琢朗さんもいましたし、オールスターで言ったら鳥谷さんとか、試合に出続けていた方たちにアドバイスをもらいました。

 みんな「走れなくなったら終わり」って言います。なので疲れた時でも走る。特に内野手なので、走れなくなったら足も使えなくなる。だからその意識はしています。

 チームとしては2連覇した自信もありますし、何をしたら勝てるかというのもみんな分かってやっていると思います。僕自身もチームに勢いを与えることは常々思いながらやっていますし、センターラインは大事。同級生(菊池、丸)と会沢さんが何とかどっしりぶれずに野球をすることが大事だなと思っています。

 3連覇へ向けて、去年も後半戦はいい形で入っていたので、そういった意味でも一発目が大事かなと思います。(広島東洋カープ内野手)

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