伏兵・下水流が逆転サヨナラ2ラン「何とか勝利を」被災地へ劇的白星を捧げる

延長10回、サヨナラ2ランを放ち歓喜の生還をする広島・下水流=マツダスタジアム(撮影・飯室逸平)
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 「広島10-9巨人」(20日、マツダスタジアム)

 広島が壮絶な打撃戦の末、劇的なサヨナラ勝ち。1点ビハインドの十回、下水流が値千金の3号逆転サヨナラ2ランを放った。

 巨人は連勝が7でストップし、首位・広島とのゲーム差が「6」となった。

 敗色濃厚とみられた展開をひっくり返した。十回、2死一塁。マシソンの直球を右翼席へ。「後ろにつなごうと。真っすぐを打とうと思った。当たってくれて良かった。いい感触だった。届いてくれと思っていた。サヨナラホームランは記憶にない。まさか…。プロの舞台で最高でした」。

 マツダスタジアムでは10連勝。この日は試合前、西日本豪雨災害の復興支援として、マツダスタジアム正面で募金活動も行った。マツダスタジアムでの再開初戦で被災地へ勇気を与える白星となり、「久々だったので何とか勝利をと思った。勝利の報告をできて良かったです。今は本当に大変だと思いますが、一緒に戦いましょう!」と声を張り上げた。

 巨人は先発・山口俊が2回7失点でKO。序盤で厳しい展開となったが、四回に陽岱鋼、五回にはマギーがいずれも3ランを放ち、1点差に追い上げた。

 六回に丸の適時打でリードを2点に広げられたが、七回に代打・石川の安打と菊池の今季初失策となる悪送球で無死、二、三塁。吉川尚がしぶとく中前にはじき返す2点適時打を放ち、8-8に追いついた。

 十回は岡本の17号ソロで勝ち越したが、その裏にマシソンが崩れた。巨人にとってはショックの大きい敗戦。マツダスタジアムの連敗も10となった。

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