大瀬良、自己新11勝 六回途中4失点も粘った「中継ぎ陣に感謝です」
「広島7-5巨人」(21日、マツダスタジアム)
したたり落ちる汗とともに、広島・大瀬良は唇をかみしめた。六回1死一、二塁。大城を見逃し三振に斬った直後に緒方監督がベンチを立つ。5回2/36安打4失点(自責点1)。この回を投げきれなかった悔しさが強く残った。
「飛ばしていった」。順調な滑り出しをしたかに思われた直後だった。三回に失点すると、松山の失策が絡んでピンチを迎えた四回も粘りきれなかった。菅野のセーフティースクイズなどで3失点。「勝負所でもっと厳しく攻められれば良かった」。2-4と一気にひっくり返された。
菅野とは3度目の対決。過去2度はいずれも勝利できなかった。5回11安打6失点で降板した日本のエースに初めて投げ勝ち「次につなげていきたい」と力を込めた。
14年の新人時代と昨季の10勝がこれまでのシーズン最多勝利。この日、2桁勝利到達から3試合目で自己最多を更新する11勝目を手にした。それでも「クリアしていくのは良いこと」とサラリ。まだまだ上を見ている。
「点をとってくれた野手のみなさんと、つないでくれた中継ぎ陣に感謝です」。最後までマウンドに立ち続けるのが理想の投手像。次回こそ、自らの手でチームに白星をもたらしてみせる。