永川が勝利の方程式復帰 球団最速マジック点灯へ ベテランが不調中継ぎ陣を救う

 広島・永川勝浩投手(37)が“勝利の方程式”入りすることが23日、決定した。畝投手コーチが明かした。昨秋の左膝手術を経て不退転の覚悟で臨んだ今季は12試合に登板し、1勝0敗、防御率0・82と結果を残し、首脳陣の評価も高まっていた。チームは27日にも球団史上最速で優勝マジックが点灯する。ベテラン右腕がブルペンを支えていく。

 鮮やかな復活を遂げた元守護神が、また階段を駆け上がった。七、八回のセットアッパーについて畝投手コーチは「一岡、フランスア、永川が投げる」と、3投手を使い分ける方針を明言。永川がプロ16年目にして、勝利の方程式に復帰する。

 「抑えることに必死なので。必要とされるところできちんと仕事をして帰ってくることが続けばというところです。技術的に改善したいところはいっぱいある。結果は良いとしても、内容的に納得できないところが多い」

 現状を冷静に分析しながら、永川は意気込みを口にした。今季は6月3日に1軍初昇格を果たすと、12試合に登板し、1勝0敗、防御率0・82。ビハインドの展開で好投を重ね、最近は僅差の場面での登板も増えてきた。

 かつては150キロを超える剛速球と落差が大きいフォークを武器に三振を量産したが、昨秋の左膝クリーニング手術などを経て、モデルチェンジ。今季はカットボールや直球を低めに制球し、凡打の山を築く。「まだまだいけると思う。打者の反応も悪くない。昔はただ投げているだけでしたけど、今はいろいろ考えないとね」と永川本人も納得顔だ。

 22日までの巨人3連戦でも存在感を発揮した。1、2戦目は僅差のリードを守り抜くと、3戦目は2年ぶり、793日ぶりの白星を手にした。熱帯夜の中、炎の3連投だ。試合後は緒方監督に「いいところを抑えてくれている。いいところで使いたい」と言わしめた。

 今季は勝利の方程式構築に苦しんでいる。今村は6月25日に2軍降格、ジャクソンも不調で7月21日に出場選手登録を抹消された。「彼たちが状態を上げたときに簡単にその席を預けないように結果を出していかないといけないと思う」とベテランは悲壮な覚悟だ。

 24日から広島が4連勝し、DeNAとヤクルトが4連敗すれば、27日にも球団史上最速で優勝マジック46、もしくは47が点灯する。リーグ3連覇へ、いよいよカウントダウンが始まる。永川の復活劇はこれからが本番だ。

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