セ界一番乗り広島50勝 初回いきなり打者一巡5点!優勝M点灯へ突っ走る

 「阪神3-9広島」(26日、甲子園球場)

 広島が後半戦3カード連続の勝ち越しで、貯金を今季最多タイの貯金16とした。初回に西川龍馬内野手(23)と磯村嘉孝捕手(25)の適時打などで一挙5点を先取し、聖地・甲子園で虎を圧倒。リーグ50勝一番乗りを果たした鯉軍団が、悲願のリーグ3連覇に突っ走る。

 赤ヘル打線が瞬く間に藤浪を粉砕した。雨のため19時12分にプレーボール。1時間12分の遅延も集中力を研ぎ澄まし、右腕の乱調につけ込んだ。初回だ。1番・田中がいきなり四球、続く安部が中前打、丸も四球で歩き、無死満塁のチャンスを作ると、4番・鈴木の遊ゴロの間に1点を先制。これで鈴木は5試合連続打点となった。

 なおも1死満塁から6番・西川が勝負強さを見せた。右腕の152キロをバットに乗せ、左中間に2点適時打。「雨で試合は遅れましたけど、全員が集中力を切らさずに戦えたと思います」。リードを3点に広げ、ゲームの主導権を握った。

 続く今季初スタメン岩本は冷静に荒れ球を見極めた。ストレートの四球をゲットすると、阪神ベンチから金本監督が出た。わずか32球で藤浪をKO。聖地にどよめきが残る中、磯村も2番手・岡本から右前へ2点適時打。鮮やかな攻撃で初回から5得点のビッグイニングだ。

 今季初対決の藤浪対策として打線を大幅に組み替えた。昨年8月16日の対戦でも五回途中までに3得点を奪ってKOしたが、右打者の菊池、大瀬良が死球を当てられた。この日は死球によるアクシデントを防ぐため、菊池、バティスタ、会沢がベンチスタート。左打者をスタメンにズラリと並べた。破壊力の低下を不安視する声もあったが、心配無用だ。安部、岩本、磯村がそれぞれ安打を記録。ベンチの思惑に応え、アピールにつなげた。

 右打者ながら先発出場した主砲・鈴木はきっちり仕事をした。4点リードの四回は右犠飛。「チャンスで最低限の仕事ができて良かった」。六回も打点を稼いだ。2死三塁から左前適時打を放ち「何とか追加点につながって良かった」。この夜は3打点の大暴れだ。

 八回には丸のダメ押し21号2ランも飛び出して、チームは後半戦3カード連続勝ち越し。貯金を再び16とした。優勝マジック点灯も刻一刻と迫る。夏場を迎え、V3ロードがますます加速してきた。

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