野村5勝目 前回KO生かした5回0封 緒方監督「粘り切ってくれた」
「広島10-1DeNA」(27日、マツダスタジアム)
冷静に右腕を振り続け、白星を手繰り寄せた。広島・野村祐輔投手が5回無失点で5勝目。強打者が並ぶ相手打線を散発3安打に封じ、先発として試合を作り「粘り強く何とかゼロでしのげたことは良かったと思います」と振り返った。
ピンチは5-0の五回。1死から投手のウィーランドに四球を与えるなどし2死一、三塁を迎えたが、ソトを左飛に仕留めた。前回登板の20日・巨人戦は2本の3ランを浴びたことからコースも高さも丁寧に投球。それでも「慎重になり過ぎてしまい、球数を増やしてしまった」と反省も忘れなかった。
地道に続けることもある。昨季終了後、体質を改善するために栄養士に相談。一日の最後の食事にビタミンやタンパク質など栄養素が豊富なご飯とみそ汁を勧められ、2月から徹底。夏場も「温かいものを食べなくなるので、なるべく温かいものを食べるようにしてます」とバテないように継続している。
緒方監督は「先週(巨人戦)は粘りきれなかった。(この日は)5回だったけど粘りきってくれた」と賛辞を贈った。「次回の登板は長いイニングを投げられるように修正していきたい」。背番号19は決して満足せず、前へ進んでいく。