バティスタ&田中 満塁弾競演 8・1マジック点灯へ!止まらん10点大勝

 3回、右越えに満塁弾を放つバティスタ(撮影・飯室逸平)
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 「広島10-1DeNA」(27日、マツダスタジアム)

 広島が爆勝した。サビエル・バティスタ内野手(26)と田中広輔内野手(29)が満塁本塁打のそろい踏み。球団の1試合2満塁本塁打は13年5月12日・中日戦(マツダ)で丸、菊池が記録して以来5年ぶり4度目の快挙。チームの貯金は今季最多17となり、最短で8月1日に優勝マジックが点灯する。

 グランドスラム2発で、DeNAを蹴散らした。スタンドを真っ赤に染めた鯉党は大興奮。本拠地マツダスタジアムに地鳴りのような歓声が響き渡った。

 まずは陽気なドミニカンが桁外れの怪力を見せつけた。1点リードの三回、1死満塁。バティスタがウィーランドの150キロ直球をつかまえた。打球は蒸し暑い空気を切り裂いて、右翼スタンドに着弾。来日初の満塁弾に「やっぱり満塁本塁打は気持ちいい。4点も入るからね。ムーチョ(すごい)パワーね」とスペイン語を交えて自画自賛した。

 夏男の本領発揮だ。7月中旬の球宴休みは外出を控え、自室でリラックスした。息抜きはテレビゲームだ。好みのジャンルはバスケットボール、格闘技、カーレーシングなど多岐にわたるが、中でもお気に入りはメジャーリーグの野球ゲーム。育成選手から1軍までのし上がった自身と重ねるように、育成モードでドラフト指名した若い選手をコツコツと育てているという。

 そんな助っ人に田中も続いた。4点差に詰め寄られた七回、1点を追加し、なおも1死満塁で田中が3番手・武藤のスライダーを強振。打球はライナーで右翼席へ飛び込んだ。

 「たまたまです。外野フライでいいと思っていたので。フランスアを楽にしたかった。自分のスイングができて良かったです」

 田中の満塁本塁打は17年8月26日・中日戦(マツダ)以来、自身2本目。試合後は冷静に振り返ったが、歴史的な満弾そろい踏みだ。球団の1試合2満塁本塁打は78年のギャレット&ライトル、2005年の前田&ラロッカ、2013年の丸&菊池以来、5年ぶり4度目の快挙だ。

 試合後は緒方監督も「満塁本塁打2本だからね。大きいよね。これだけの得点になる」とご満悦。この夜は守備でも鈴木や菊池など好プレーが随所に飛び出した。チームの貯金は今季最多の17。優勝マジックは8月1日にも点灯する。カープのV3ロードに、まるで死角が見当たらない。

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