鯉打線ひと休み わずか4安打1得点、De京山攻略できず
「広島1-9DeNA」(28日、マツダスタジアム)
リーグ屈指の強打を誇るカープ打線がDeNAの高卒2年目の右腕、京山に封じ込められた。降板した六回途中まで放った安打はわずか1本。1点を取るのが精いっぱいで、緒方孝市監督も「安打が出なかったね。四球からチャンスもあったけど、勝負どころでしっかりと投げ切られた。失投が少なかった」と脱帽するしかなかった。
京山とはこれまで2度対戦。4月8日の試合(マツダ)は、この日と同じ5回2/3を無得点に抑えられ、勝ち星を献上したが、同25日の対戦(横浜)では二回途中KO。1勝1敗で迎えた第3ラウンドは、ものの見事に返り討ちに遭った。
打ち崩すチャンスはあった。二回は四球と安打で無死一、二塁としたが、奪った得点は西川の内野ゴロの間による1点のみ。三回には2四球と敵失で1死満塁の絶好機を迎えたものの、鈴木が3ボール2ストライクから低めのスライダーに手が出て空振り三振、続く安部も右飛に倒れ、捉えきれなかった。
迎打撃コーチは鈴木が三振に倒れた1球をポイントに挙げ、「あの1球で試合の展開が変わってしまった。誠也が負けてしまったということだし、逆に言えば、あの場面であの球を投げ切った向こうの勝ち」と潔く負けを認めていた。