岡田、1カ月ぶり勝利へ原点回帰 真っすぐで押す!最初からパワー全開

 広島の投手指名練習が30日、マツダスタジアムで行われた。31日からのヤクルト3連戦(神宮)は、クリス・ジョンソン投手(33)、九里亜蓮投手(26)、岡田明丈投手(24)の順番で先発する予定。第3戦に先発が見込まれる岡田は原点回帰を強調。武器とする直球で攻め、約1カ月ぶりの白星を目指す。

 ブルペンに力強いキャッチャーミット音を響かせた。岡田が登板前最後の投球練習を終えた。約50球を投げ「しっかりとした真っすぐを投げ込めた。良かったです」。最も自信を持つ球の手応えは、上々だ。

 8月2日・ヤクルト戦のテーマは原点回帰。白星がない直近3試合を分析し、たどり着いた結論だ。ピンチになるとギアを上げ150キロ以上の球速が出る。一方で長い回を投げ抜くため、打者に応じてペース配分を行ってきた。それがピンチを招く要因だった。

 「入ってきた当初はストレートで押していた。それが薄れてきている。持ち味を出し切れていない。最初からそれ(力を入れた投球)ができれば、ピンチはつくらない」

 もちろん、できるだけ長い回を投げ抜く気持ちに変わりはない。前回26日の阪神戦(甲子園)は、自己最短となる3回1失点でKOされた。その他の先発陣も、前週は5試合で7回を投げた投手が1人もいない。中継ぎ陣の負担軽減は自らの使命と考える。

 24本塁打でリーグトップタイの山田哲とバレンティンを中心に、ヤクルト打線は破壊力がある。「一人一人をしっかり打ち取っていく」。狭い神宮で、パワーピッチャーの迫力を見せつける。

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