会沢 値千金のV打 さすが選手会長 リード&バットで中崎100セーブ導いた
「広島7-5中日」(8日、マツダスタジアム)
痛烈な打球が右翼の芝生で弾んだ。5-5で迎えた七回。2死二塁のチャンスに、選手会長が燃えた。初顔合わせの左腕ロドリゲスから広島・会沢翼捕手が値千金の勝ち越しタイムリーだ。
「チャンスだったので、勝負してくると思っていた。初対戦で球道も分からないし、振って合わせていくしかない。いいところに飛んでくれて良かった」
リードを奪っても追いつかれる苦しい展開だった。会沢も六回に痛恨のバント失敗。それでも下は向かない。打撃にリードに、頭をフル回転させてチームの4連勝に貢献した。
2点リードの九回は中崎の通算100セーブをお膳立て。四球で2度走者を許したが、冷静に組み立て最後は笑顔でハイタッチだ。
「ザキ(中崎)は気持ちが強い。投手陣をまとめてくれる存在です。頼もしいです」
試合後のお立ち台では守護神を持ち上げ、快挙を祝福した。その後の囲み取材でも「今日はザキ(中崎)の100セーブ。こっちが緊張した」と苦笑い。後輩の節目のセーブは会沢にとっても忘れられないものとなった。
「粘り強く素晴らしい試合をしてくれた。アツ(会沢)もあそこでよく打った。すばらしい打撃だった」。接戦を終えた緒方監督も満足そうにうなずいた。
リーグ3連覇へ死角はなし。頼もしい選手会長を中心にチーム一丸で進んでいく。