サヨナラ打の菊池「振り返ったらお兄ちゃんがいました」
「広島3-2中日」(9日、マツダスタジアム)
広島が菊池のサヨナラ打で中日との延長戦を制した。
2-2で迎えた延長十一回1死。突破口を開いたのは、代打・新井だった。ロドリゲスから右前打を放つと、代走の上本がすかさず二盗。田中が四球を選び一、二塁となって菊池は打席に入った。チーム一丸で作った絶好機。「何とかしたいと思った」と燃えた。ロドリゲスが投じた1ボールからの2球目、狙い澄まして低めストレートを捉えると右前へサヨナラ打を運んだ。
勝利の瞬間、ベンチからは新井も喜びを爆発させて飛び出し、菊池のもとへ一直線。背後から手荒く祝福した。菊池は「振り返ったらお兄ちゃんがいました。絶対、新井さんだと思ってたので、うれしかった」と笑顔がはじけた。
緒方監督は「やはりキクが、難しいボールを打ってくれた」と殊勲打を放った菊池を頼もしそうに見つめた。
今季5度目のサヨナラで5連勝。マジック初点灯はお預けとなったが、チームの勢いは止まらない。