岡田熱投 勝ち星付かずも崖っぷちで8回2失点
「広島3-2中日」(9日、マツダスタジアム)
正念場で、快投を演じる意地を見せた。広島・岡田明丈(24)が8回5安打2失点。7月1日・DeNA戦以来5戦ぶりの白星とはならなかったが、次回登板への明るい兆しを示す108球となった。
「先制点を許してしまったが、その後自分の投球を変えることなく粘り強く投げきることができた」
最速151キロのキレのある直球に、スライダーなどの変化球もさえた。初回を三者凡退と好スタート。二回こそ福田に適時打、松井雅に犠飛を許し2点を失ったが、その後はしっかり立て直した。テンポ良く投球を展開し、相手に三塁を踏ませず。無四球で終える収穫も見せた。
先発としての役割を果たした。ここ最近は不安定な登板が続き、前回登板の2日・ヤクルト戦は初回に4点を失うなど5回4失点。緒方監督は「初回が全て。その後ゼロに抑えても入りが大事」と苦言を呈していた。
その中で、6日のブルペンでは「いい感覚がすごい多かった」と手応えをつかんでいた右腕。その内容に畝投手コーチも「去年のいい時ぐらいだった」と太鼓判を押しており、修正をこの日につなげた。
「これを次に生かしていきたい」と前を向いた岡田。この好投をきっかけに、巻き返しを図っていく。