龍馬がゆく!西川V3ラン 完璧5号「割り切って初球からいきました」
「広島7-4ヤクルト」(22日、マツダスタジアム)
快音を残した打球は高々と舞い上がり、右翼スタンドへと飛び込んだ。広島・西川龍馬内野手(23)が決勝の5号3ラン。均衡した展開で値千金の一発を放ち、お立ち台で「入ると思わなかったけど、入ってくれて良かった。何とか勝てて良かった」と安どの笑みを浮かべた。
相手の代わりばなを捉えた。4-4の五回1死二、三塁。3番手としてマウンドに上がった秋吉の初球、甘く入った122キロスライダーを迷わず振り抜いた。「割り切って初球からいきました。球種はある程度頭に入れて、前で打とうと。それが良かった」とうなずいた。
反省も生かした。1、2打席目はいずれも得点圏に走者を置きながら、快音は残せず。「準備不足。ストライクゾーンで手が出なかった」。試合の中で、積極的に振りにいく本来の打撃に修正した。
与えられた場でしっかり結果を残している。三塁手を争っていた安部が5日のDeNA戦で右手中指を骨折し、離脱。「結果を残して頑張ろうと思っている」とその後三塁手として先発出場を続け、56打数19安打、打率・339と安定感を示す。
緒方監督は「代わりばなのところで、大きい一打だった」と称賛した。前夜、4時間47分の熱闘を落とした。これを払しょくした背番号63の一撃がVロードへの弾みをつけた。