広島が劇的サヨナラ勝利 同点3ランの丸「興奮」、サヨナラ弾の鈴木「サイコー」
「広島9-8ヤクルト」(23日、マツダスタジアム)
広島が土壇場で底力を見せつけ劇的なサヨナラ勝ち。マジックを24とした。
8-5と3点を追う九回。4番手の石山を攻めて1死一、二塁とすると丸が中堅へ同点の28号3ラン。続く鈴木が左翼へ24号のサヨナラ弾を突き刺した。この回、1死から打席に入った野間の遊ゴロはいったんアウトの判定。2アウトと追い込まれるところだったが、リクエストによる検証の結果、セーフに覆り流れが変わった。バティスタが中前打で続いて石山にプレッシャーをかけ、同点弾、サヨナラ弾のお膳立てをした。
最大7点差をひっくり返しての劇的サヨナラ勝ち。勝利に沸く球場のお立ち台で丸は「興奮してます。いい感触で入ってビックリです」と驚きを隠せず。サヨナラ弾を放った鈴木は「サイコーです!」と絶叫した。
苦しい試合展開だった。先発の岡田が大誤算。一回に犠飛で先制点を許し、ボークでさらに1点を失った。二回には山田哲に29号満塁本塁打を浴びるなど5回を投げて8安打7失点。
打線もヤクルト先発の原に4回まで0封されていたが五回から反撃。曽根のプロ初安打初打点となる適時三塁打などで2点を奪った。六回には田中の適時打で1点、七回には鈴木が2点二塁打を放ち、点差を詰めていった。