野村 悪夢払しょく 前回は降板後に3者連続被弾「粘り強く」勝利に導く
広島の野村祐輔投手(29)が闘志を燃やして24日の中日戦に先発する。前回17日のDeNA戦(横浜)は、八回に無死満塁のピンチを招いて降板。その後、一岡が3者連続本塁打を浴びて逆転負けを喫した。悔しさを力に変え、勝利に導く。
同じ轍(てつ)は決して踏まない。自らに課せられている役割は白星を手繰り寄せる投球。「しっかり試合を作らないといけない。回の先頭を確実に打ち取っていきたい」と力を込めた。
DeNA戦の八回は、先頭からの3連打が失点に直結した。最初の打者を打ち取れば精神的にも安定する。「そこからリズムを作って自分の投球をしたい」。テンポよく右腕を振るのが持ち味。それを発揮するためにも、最初のアウトが重要となる。
長い回を投げ抜く思いも持つ。8月下旬を迎え、中継ぎ陣の登板数が増えている。打たせて取る投球で球数を少なくできれば、投球回を伸ばせる。救援陣を休ませるためにも、自らに課すテーマだ。
「ビッグイニングを作らせないようにしていきたい。粘り強く投げてチームが勝てるような投球をする」。野村の好投がリーグ3連覇をさらに引き寄せる。