丸、鈴木、バティスタのクリーンアップそろい踏み 豪快花火競演にマツダ最夏熱!
「広島6-2中日」(25日、マツダスタジアム)
打つべき役者たちが豪快な花火を打ち上げた。広島の丸が一回に29号逆転3ラン、バティスタが五回に20号ソロ、鈴木が七回に25号ソロ。クリーンアップの3人がそろい踏みで大きな弧を本拠地に描いた。
勢いを付けたのは3番・丸だ。0-1の一回無死一、三塁。大野雄の3球目、外角スライダーを捉え右翼席へと運んだ。前夜の一回は全く同じ状況で凡退しており「気合入れていきました。先制された後、すぐに逆転できて良かった」。悔しさをぶつけた一発だった。
4番の鈴木は5-2とリードの中、木下雄の直球を左中間席へ運んでトドメを刺した。「丸さんが決めてくれたので助かりました。いつも気分よく打席に立たせてもらってます」。感謝の思いを言葉に込めた。
5試合ぶりに先発したドミニカンにとっては、特別な一発となった。五回2死から左翼席へ。ようやく飛び出した20号は、21日に第1子女児が誕生してから初アーチとなった。「すごくうれしいよ」。6月にチャベリ夫人が誕生日を迎えた際は母国に建てた家をプレゼント。「子供のためにも3部屋あるよ」と過ごしやすい環境を作るため、父としての心遣いだった。
強力な中軸が打線を引っ張り、勝利へいざなった一戦。残り33試合も止まることなく快音を響かせ続けてくれそうだ。