高橋昂也、自己最短KO 悪夢の4四球押し出し…1回2/3を6失点
「広島1-11中日」(26日、マツダスタジアム)
額からこぼれる大粒の汗をぬぐいながら、広島・高橋昂はぼう然とマウンドに立ち尽くした。制球を乱して四球を連発。二回を投げ切ることができなかった。プロ最短となる1回2/3、2安打4四球6失点での降板に「試合をつくれず申し訳ないです」と言葉を絞り出した。
二回に悪夢が待っていた。高橋に8号ソロを被弾。2死一塁からは投手の藤嶋に四球だ。さらに平田にも四球ですべての塁が埋まった。一度、狂った歯車はもう直らない。京田に押し出し四球を与え、緒方監督の我慢が限界に達した。
試合前のブルペンから変化球の状態は思わしくなく「割り切るしかない気持ちでいった」という。それでもスライダーやカットボールは指にかかりすぎワンバウンドした。「変化球が思ったところに投げられず苦しい投球になってしまった」ことが原因だった。
6月28日の巨人戦で6回3安打2失点と好投しプロ初勝利を手にして以降、2勝目に手が届かない。投球回も3試合連続で4回を投げきれない日々が続いている。
試合後、荷物をまとめてタクシーに乗り込んだ。27日にも出場選手登録を抹消される見込みだ。日曜日に登板するローテ6枠目は週替わり。つかみとるチャンスが訪れているだけに、結果が出ない登板にもどかしさが募る。