丸&鈴木、2人で7安打5打点!19安打10点、東京Dで巨人ボッコボコ

 1回、先制打を放つ丸
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 「巨人5-10広島」(28日、東京ドーム)

 広島・丸佳浩外野手(29)と鈴木誠也外野手(24)が猛打賞そろい踏みの大暴れだ。丸が昨年4月2日・阪神戦以来の1試合4安打を放てば、鈴木は26号2ランを含む3安打で8月41安打とし、球団の月間安打記録にあと1と迫った。好調の打線は今季最多タイの19安打で今季12度目の2桁10得点を記録。優勝へのマジックナンバーは1つ減って「21」となった。

 敵地・東京ドームで赤ヘル打線が猛威を振るった。今季2度目の毎回安打と同最多タイ19安打を記録。大勝の立役者は丸、鈴木の3、4番コンビだ。3連覇へ突き進む中、MVP候補2人のバットがそろって火を噴いた。

 初回は1死二塁から丸の右前適時打で先制点をゲット。「ヨーイドンの初回からうまく拾うことができた。浮いてきたカーブをしっかり振れた。いい攻撃ができました」。本人も納得の先制打でチームに勢いをもたらすと、若き4番も続いた。

 鈴木は初球の外角ツーシームを強振。高々と舞い上がった打球は、右中間席に着弾した。昨季に並ぶ26号2ランに「丸さんがランナーをしっかりかえしてくれたので楽な気持ちで打席に入ることができました。おかげでいい結果になった」と前を打つ先輩に感謝した。

 1点を返された直後の三回は再び、突き放した。内海の暴投、野間、菊池の連続二塁打で3点を追加すると、丸の右前適時打で内海をKO。さらに鈴木は右中間を破り、今季80打点目。この夜、丸は4安打2打点、鈴木は3安打3打点で8月41安打とし、嶋、水谷の球団月間安打記録に王手をかけた。

 「調子うんぬんではない。怖いのはケガだけ」と東出打撃コーチが舌を巻くほど、頼りになる3、4番だ。打撃部門では軒並み上位に名前を連ね、出塁率、長打率は1、2位を独占。2人そろってのシーズン3割30本塁打も期待できそうだ。球団では過去81年山本&ライトル、97年金本&ロペス、01年ディアス&ロペス、04年嶋&ラロッカ、05年新井&前田の5組だけ。残り31試合で、達成の可能性は十分にある。

 終わってみれば、今季12度目2桁10得点の大勝だった。九回に追い上げられただけに、緒方監督は「すごい攻撃を最後まで、1人1人のバッターが打席を無駄にすることなく打線として得点を重ねてくれた」と攻撃陣を手放しでたたえた。優勝へのマジックナンバーは1つ減って21に。夏バテ知らずの3、4番コンビがチームを力強く引っ張っていく。

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