キクバティ競弾!広島6連勝 今季10度目同一カード3連勝でマジック「13」

 「ヤクルト3-7広島」(2日、神宮球場)

 広島のサビエル・バティスタ外野手(26)と菊池涼介内野手(28)がアベック弾を放ち、今季3度目の6連勝を飾った。一回にバティスタが先制の23号3ラン、三回に菊池が12号2ランと、序盤で試合の大勢を決する2人の一発。優勝マジックは2つ減り、「13」となった。Xデーは最短で11日。勢いそのままに足踏みすることなく、リーグ3連覇へ突き進む。

 序盤に打ち上げた大花火で、燕を圧倒した。“キクバティ”が仕事を果たす大暴れ。口火を切ったのはバティスタだった。一回1死から菊池の左翼線二塁打をきっかけに2死一、二塁。1ボールから石川の甘く入ったスライダーを豪快に振り抜いた。左翼席へ飛び込む先制23号3ランだ。

 「甘く入ってきたところを一振りで仕留めることができました。完璧だったね」

 この一発がチームに勢いを付け、3-0の三回も猛威を振るった。無死一塁から菊池が左中間席へ運ぶ12号2ラン。「1打席目で打てたし、楽な気持ちで入った。粘り強く必死に食らいついていきました」。4月下旬から丸が離脱した際は、2番・菊池、3番・バティスタを結成し、2試合で連続弾をマークするなどチームを支えた。この日は2番、5番と分かれたが、2人のアベック弾が飛び出すと今季4戦4勝と負け知らずだ。

 ドミニカンは3試合ぶりの先発ながらここ4試合で3発と波に乗る。この日は迎打撃コーチと新井から試合前に「狭い球場だからミートすればすぐに(スタンドに)入る。我慢強く」と助言を受けており、しっかりと実行。「(石川は)球が速くないから、打てる球を待ったよ」と球を見極め、自慢のパワーを発揮した。6-0の三回1死三塁でも左前適時打をマークするなど、3安打4打点と快音を奏でた。

 今季チーム613得点、同155本塁打はともにリーグトップ。8月19日・DeNA戦から続くチームの13試合連続本塁打は今季最長タイだ。つなぎながら1点をもぎ取っていく粘りとともに、一発の爆発力もある鯉打線。隙はない。

 今回の東京6連戦を全勝し、今季3度目の6連勝。緒方監督は「初戦から厳しい戦いが続いたけど、しっかり選手全員で戦ってくれた」とナインをたたえた。東京遠征前「22」だった優勝マジックはこの日で「13」となり、Vロードへ一直線。「地元で優勝したいです!」とヒーローインタビューで声を張り上げたバティスタ。4日からは本拠地に戻り阪神3連戦。シーズン終盤を迎えても、猛攻は止まらない。

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