新井引退 シーズン中の発表はカープ流 黒田、前田のレジェンドも…

今季限りでの現役引退を表明し、会見する新井=5日、マツダスタジアムにて(撮影・高部洋祐)
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 広島・新井貴浩内野手が5日、今季限りでの現役引退を発表した。2013年の前田智徳外野手、16年の黒田博樹投手らのように、功労者は全日程終了を待たずして引退発表をするのが、カープ流だ。

 一人のレジェンドがユニホームを脱ぐ決断をした。ペナントレース25試合、そしてポストシーズンを残して新井の引退発表となったが、レジェンドの引退はこれまでもシーズン中や日本シリーズ前に行われた。

 通算2119安打を放った前田は、17年ぶりのAクラス確定、初のクライマックスシリーズ(CS)進出が決まった後の13年9月27日にマツダスタジアム内で引退発表会見を行った。4月に左手首を骨折し、復帰を目指していたが8月に引退を決断。CS進出決定時も3軍で調整していた。引退会見では「低迷にピリオドを打った。その中にいなかったのは残念だけど、それが僕の運」と話した。10月3日の中日戦(マツダスタジアム)では盛大な引退セレモニーが行われた。

 14年オフに新井とともに広島に復帰し、日米通算203勝を挙げた黒田は、日本シリーズ開幕4日前の16年10月18日に広島市内のホテルで引退を発表した。25年ぶりの日本シリーズ開幕前に重大発表をした黒田は「いろいろと難しいところはあった。僕自身は日本シリーズが終わってから伝えようと思ったが…」と葛藤があったことを明かした。

 続けて「日本シリーズ進出が決まり、次に自分が投げる試合が最後になるかもしれない。まずはチームメートに伝えないといけないという気持ちと、今までたくさんの人に応援してもらった。そういう人たちに自分の口から伝えないといけない、そういうことがあった」と説明した。

 日本ハムとの日本シリーズではマツダスタジアムでの第7戦に先発予定だったが、2勝4敗で敗れたため最後の登板は、第3戦の札幌ドームになってしまった。

 しかし、41年ぶりの優勝パレードが行われた11月5日、マツダスタジアムで優勝報告会後に感動の引退セレモニーが開催された。

 3連覇へ独走するカープにおいて大きな目標は、34年ぶりの日本一。新井は残り25試合とポストシーズンでファンに雄姿を披露する。

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