広島・鈴木本部長、新井の引退試合はしない 「真剣勝負の場が彼の引退試合」
広島の鈴木清明球団本部長(64)が5日、新井の引退会見後に取材に応じ、現段階で引退試合を行う予定はないとの見解を示した。その一方で「ビジターはナゴヤドーム、神宮、東京ドームで試合がある。ファンの人には最後だと思って、プレーを見てもらいたい。真剣勝負の場が、彼の引退試合」と話した。
15年の広島復帰後、新井はここまで2度のリーグ優勝に貢献。今季も精神的支柱だ。「ボロボロになるまでやるといっていたけど、そういう姿は見たくなかった。今なら良い形で送り出せる」。本人の意思を尊重し、引退を了承した。
鈴木球団本部長にとって、背番号「25」は特別な存在だ。07年のFA権行使、その後の復帰、選手会会長を務めたときにも話し合った。「良くも悪くも野球人生に関わってきた。さみしい」。最後の言葉が本音だ。