3連覇もやっぱり中崎が胴上げ投手 3年連続じゃ!緒方監督も迷いなし

 広島・中崎翔太投手(26)が緒方孝市監督(49)から胴上げ投手に指名された。今年胴上げ投手になれば3年連続となり、1971~73年の巨人・高橋一三以来45年ぶりの快挙だが、試合のなかった17日、マツダスタジアムを訪れた中崎は平常心を強調した。現在優勝へのマジックナンバーは4。20日からは本拠地マツダスタジアムでの9連戦が控え、27年ぶりの本拠地Vが濃厚。鯉の若き守護神が3連覇の瞬間もマウンドに立つ。

 緒方監督の言葉に迷いはなかった。胴上げ投手は中崎かと問われると「試合展開にもよるけど、自然とそういう流れになると思う」と言い切った。中崎が3連覇の瞬間にマウンドに立てば3年連続3度目。V9時代の巨人・高橋一三が達成して以来、45年ぶり快挙となる。

 コンディションを整えるため、マツダスタジアムを訪れた中崎は自覚たっぷりだ。優勝マジック4、最短の優勝決定日は21日。歓喜の瞬間は刻一刻と迫ってきたが「特に変わりはないです」と涼しい顔。「九回をやっているので、その確率は高いと思う。試合に勝てればいい。僕が行かなくても打線がいいので、10点、20点取ってもらえれば」と笑った。

 胴上げ投手の実績は十分だ。25年ぶりリーグ優勝を果たした16年は東京ドームで巨人・亀井を遊ゴロに、連覇した17年は甲子園で阪神・伊藤隼を遊飛に打ち取り、歓喜の瞬間に導いた。球団史上初の3連覇へ「勝って決めたい」と力を込め、マツダスタジアム初の胴上げへ意欲を燃やした。

 「ホームで勝つことが大事になってくる。負けて決まるより、勝って決める方がいい。たくさんのファンの方が見に来てくれると思うので、(20日から)9連戦がありますけど早めに決めたいです」

 今季はメモリアルな1年だ。8月8日の中日戦(マツダ)で球団史上4人目の通算100セーブを達成すると、今月16日のヤクルト戦では2年ぶり2度目のシーズン30セーブを記録した。さらに、DeNA・山崎を1差で追い、セーブ王のタイトルも射程に捉えている。

 シーズン最終盤を迎えて、調子も上がってきた。月別最多となる15試合に登板し、防御率4・20だった8月を乗り越え、9月は5試合の登板で防御率1・80。中崎は「内容的に改善するところがある」と引き締めるが、チームトップ60試合の登板でいまだ無敗を誇っている。

 セーブが付かない場面でもさっそうとマウンドへ走り、ゲームを締めくくる。そんな姿は首脳陣、ナインからの信頼も絶大だ。27年ぶり本拠地Vへ。3連覇の瞬間も中崎がマウンドで仁王立ちする。

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